HP Wolf Securityには、コンピューターを保護するための次のコンポーネントが含まれています。
HP Sure Clickは、インターネットの閲覧や信頼されていないドキュメントの表示の際に、お使いのコンピューターのセキュリティを保ちます。
HP Sure Clickでは、Webサイトや信頼できないドキュメントはMicro-VM (仮想マシン) 内で開かれます。Micro-VMは、マルウェアがコンピューターに感染することを防ぐためのコンテナとして動作します。Webサイトやドキュメントが悪意のあるコードでコンピューターに感染を試みた場合、そのコードはMicro-VM内に閉じ込められることになります。つまり、お使いのコンピューターには感染しません。マルウェアが動作しようとしていることに気付いたら、ブラウザのタブまたはドキュメントを閉じてMicro-VMセッションを終了し、マルウェアを破壊します。
HP Sure Click Secure BrowserはHP Sure Clickによって保護されています。HP Sure Click Secure Browserは、Windowsの「スタート」メニューの中にあります。Windowsの検索バーで探すこともできます。HP Sure Click Secure Browserの実行中に、タスクバーにあるアイコンを右クリックして「タスクバーにピン留め」を選択すると、それ以降はすばやく起動できるようになります。
HP Sure Clickでは、PDFファイルを表示したり、Wordドキュメントを編集したりできます。
HP Sure Senseでは、AIテクノロジーを使用して、マルウェア、ゼロデイ攻撃および高度標的型攻撃 (APT攻撃) がコンピューターに被害をもたらすことを防ぎます。
コンピューターにコピー、インストールまたはダウンロードされたファイルは、直ちにスキャンされます。ファイルを起動したり、開いたりする必要はありません。
悪意のあるファイルは、被害をもたらす前に隔離されます。お使いのコンピューターを保護するため、ファイルへのアクセスおよびファイルの実行はブロックされます。
ファイルが信頼できると判断した場合は、隔離から復元することができます。隔離から復元されたファイルが再び悪意のあるファイルとして検出されることはありません。
HP Wolf Securityのアイコンはシステムトレイにあります。システムトレイは通常、コンピューターの画面の右下隅にあります。アイコンを右クリックすると、メニューオプションが表示されます。
アイコンに緑のドットがある場合は、HP Wolf Securityが実行中であることを示しています。必要な操作はありません。
アイコンに灰色のドットがある場合は、HP Wolf Securityが使用準備中であることを示しています。コンピューターはまだ保護されていません。
アイコンにオレンジのドットがある場合は、HP Wolf Securityが何らかの操作を実行することを推奨しています。例えば、コンポーネントの1つが無効になっている可能性があります。HP Wolf Securityデスクトップコンソールを開いて、必要な操作を確認します。
アイコンに赤いドットがある場合は、HP Wolf Securityにエラーが発生したことを示しています。HP Wolf Securityデスクトップコンソールを開いて、問題を特定します。
デスクトップコンソールは「ステータス」ページ上で開きます。このページには、HP Wolf Securityの異なるコンポーネントのステータスが表示されます。操作が必要な場合、各コンポーネントにはステータスメッセージが表示されます。メッセージの横にあるヘルプアイコンをクリックすると、関連するヘルプ情報が表示されます。
HP Sure Senseがインストールされている場合は、「フルスキャンを実行」ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、悪意のあるファイルがないかコンピューター全体がスキャンされます。フルスキャンの実行中は、コンピューターを電源ソケットに接続することをお勧めします。スキャンは実行中にキャンセルできます。
このページには、HP Wolf Securityの動作に影響する各種設定が含まれます。
「他のユーザーの保護に役立つ」オプションを選択すると、HPにデータが共有されます。このデータは、診断、HPすべてのデバイスのセキュリティ強化、HPのユーザーエクスペリエンスの継続的な向上のために使用されます。安全で確実なエクスペリエンスをもたらすために、このプログラムにご参加いただき、誠にありがとうございます。当社のプライバシーに関する取り組みについて詳しくは、HPのプライバシーポリシーを参照してください。
「除外」ページでは、一部のフォルダとプロセスをHP Sure Senseアラートの作成から除外できます。コンピューターにインストールされている他のセキュリティソフトウェアには、アラートをトリガーするコードが含まれている場合があります。これらのアラートは、特定のフォルダおよび実行可能ファイルをスキャン対象から除外することで防止できます。 (ユーザーアカウント制御の昇格が必要になる場合があります)
「復元済みのファイル」ページには、隔離から復元したファイルが表示されます。これらは、再隔離できます。
Webサイトやドキュメントに悪意のあるコンテンツが含まれている場合、このページにエントリが生成されて、HP Wolf Securityによってコンピューターが保護されたことが表示されます。
HP Sure Clickがアラートを表示すると、悪意のあるアクティビティはすべてMicro-VM内に封じ込められます。ブラウザのタブまたはドキュメントを閉じると、悪意のあるアクティビティとともにMicro-VMが破壊されます。
HP Sure Senseがアラートを表示すると、そのアラートによって識別されたファイルは、アクセスできない隔離領域に移動され、被害をもたらすことを防ぎます。
アラートの「...」ボタンをクリックすると、実行できる操作が表示されます。使用できるアクションは、アラートのタイプによって異なります。
「管理」ボタンをクリックすると、追加のメニューオプションを利用できます (ユーザーアカウント制御の昇格が必要になる場合があります)。
このページには、HPのサポート担当者が問題解決を行う際に必要になる機能が含まれます。
HPのサポート担当者に相談する際には、ソフトウェアのバージョン番号、「コンピューターID」(一意識別子) および「インストールされたアプリケーションヘルパーパック」(HP Sure Click Secure Browserの修正プログラム) を参照することが必要な場合があります。
マルウェア防止の定義が最後に更新された時刻も表示されます。これらの定義は自動的に更新されますが、「アップデートを確認」ボタンをクリックすれば最新の定義が適用されているかどうかを確認できます。
「サポートツール」ボタンをクリックすると、追加の制御機能にアクセスできます (ユーザーアカウント制御の昇格が必要になる場合があります)。
「ログ記録を有効にする」を使用すると、ログ情報を記録できます。問題を調査するため、HPはこのオプションを有効にするようにお願いする場合があります。そのような場合は、ログインするたびに通知メッセージが表示されるようになります。これは、ログ記録が有効になっていることを通知し、ユーザーがログ記録をいつでも無効にできるようにするためです。ログ記録を有効または無効にする場合は、設定を変更した後、コンピューターを再起動して、設定変更を有効にする必要があります。
「レポートを送信」ボタンを押すと、HPのサポート担当者に自動的に送信されるログ情報が含まれた圧縮ファイルが作成されます。
問題を報告する前に、「ログ記録を有効にする」オプションを選択してコンピューターを再起動してください。その後、問題を再現することで、ログファイルに関連情報が含まれるようになります。ダイアログが表示され、問題の内容と発生時期について詳細を入力することができます。
オペレーティングシステムに重大な変更があった場合には、「再初期化」ボタンを押して、コンピューターの現在のシステム状態を再度取得できます。
HP Sure Clickライブビューには、現在実行中のWebサイトやドキュメントのMicro-VMに関する情報が表示されます。Webページまたはドキュメントのスクリーンショット、Webサイトのドメイン名またはドキュメントファイル名、Webページやドキュメントの表示時間が表示されます。ライブビューを使用すると、WebサイトやドキュメントがMicro-VM内で開かれていること、また保護が機能していることを確認できます。
HP Sure Clickでは、バーチャライゼーションを使用して、コンピューターを保護します。バーチャライゼーションを有効化する方法について詳しくは、BIOSでバーチャライゼーションテクノロジーを有効化する方法を参照してください。
HP Sure Clickには、Windows Hyper-Vを実行するシステムのサポート機能が付属しています。コンピューター上のHyper-VをHP Sure Clickでサポートできない場合は、Hyper-Vを無効化するか、Windowsハイパーバイザープラットフォームを有効化する必要があります。Windowsのこれらの機能の設定を変更するには、Windowsの「スタート」メニューの「コントロールパネル」を開いて「プログラムと機能」を選択し、「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。HP Sure Clickでは、Windows 10 build 18362以降のWindowsハイパーバイザープラットフォームがサポートされています。
最新バージョンのHP Wolf SecurityをHP SoftPaqとしてダウンロードします。
HP Wolf Securityをアンインストールするには、Windowsの「スタート」メニューで「プログラムの追加と削除」を検索します。「アプリと機能」リストで「HP Wolf Security」を選択します。「アンインストール」ボタンを押して、ソフトウェアをアンインストールします。
2021年3月6日